現在の自治体構成

神奈川のカタチ

神奈川県のカタチ・・・ヒトコブラクダ?こま犬?等と言われたりします。

神奈川県は東西約78km、南北約60kmとなっています。県土の面積は2,416.05k㎡(全国43位)、 19市13町1村で構成されてます。海岸線の長さは約430km。ちなみに、相模湾で言えば、茅ヶ崎市の海岸線は7番目の長さ(約6km)で、蛭ヶ岳(丹沢山)が最高峰(1,673m)。
神奈川県の人口約9,100,000人(全国2位)。 これだけ見ると、神奈川県は狭い中で多くの行政サービスを担っています。もうちょっと丁寧に見てみます…。

【指定都市】
神奈川県は3つの指定都市を抱えています。指定都市とは、政令で指定する人口が50万人以上の市を指します。地方自治法第252条の19以下に定められた都市制度の一つで、大都市に該当します。県の事務とされているものの多くを処理することができ、県警察と県立高校以外の多くの行政サービスを担っています。
横浜市:人口約3,711,000人  437.57k㎡
川崎市:人口約1,462,000人  142.70k㎡
相模原市:人口約723,000人  328.83k㎡
神奈川県の人口から指定都市の人口を差し引くと、約3,204,000人になります。そうすると、ざっくり、神奈川県の行政サービスの7割は指定都市が担っていると言えます。

【中核市・保健所政令市】
更に、保健衛生行政に着目してみましょう。中核市(人口30万以上が指定要件)は県に代わって保健所事務を担います。横須賀市がそれに該当します。また、藤沢市は保健所政令市です。保健所政令市も、県に代わって保健所事務を担います。何故、藤沢市は中核市では無いのでしょう?藤沢市は地方交付税が交付されてません。中核市になっても仕事は増えるけど、交付金が貰えないからと言われてます。
横須賀市:人口約407,000人  100.71k㎡
保健所政令市
藤沢市;人口約420,000人    69.51k㎡
(指定都市の人口を差し引いた人口から)さらに、中核市と保健所政令市の人口を引くと、、、約2,380,000人、ざっくり2割6分程度。所管する区域の人口で見みると、神奈川県内における保健所事務の四分の三は基礎自治体にお任せしている事になります。

【特例市】
更に、昨年第30次地方制度調査会の答申を踏まえた「特例市制度の廃止」、「中核市指定要件の緩和(人口20万人以上)」として地方自治法が改正されました。中核市への移行にあたっては、保健所の設置が義務付けられます。神奈川県は5つの特例市を抱えています。もしも、全ての特例市が中核市に移行したら…。神奈川県が保健所事務を担っている区域の人口から5つの特例市の人口を差し引くと、約1,465,000人となります。県全体の約1割強となります。
改めて、神奈川県の地図を見てみましょう。なにも塗られていない市町村だけが神奈川県が保健所行政を所管する地域となります。
茅ヶ崎市:人口約238,000人  35.71k㎡
平塚市:人口約257,000人   67.83k㎡
大和市:人口約233,000人   27.06k㎡
厚木市;人口約225,000人   93.83k㎡
小田原市:人口約195,000人  114.09k㎡

【今後の神奈川県】
現在、茅ヶ崎市は保健所政令市を目指しています。茅ヶ崎地区の県の保健所(保健福祉事務所)は茅ヶ崎市と寒川町の区域を所管しています。今後は、茅ヶ崎市が県から事務の委託を受けて寒川町の区域の保健所事務を担えるように検討・協議を進めています。茅ヶ崎市が将来的に保健所政令市に移行して、県から事務の委託を受けて寒川町の区域の保健所事務も担うようになれば、おそらく全国で初めてとなります。茅ヶ崎市の試みが、県内にも波及すれば、大和市が綾瀬市の区域の保健所事務を担うかもしれません。平塚市も中郡(大磯町・二宮町)区域の保健所事務を担うかもしれません。厚木市も愛甲郡(愛川町、清川村)の区域の保健所事務を担うかもしれません。小田原市も足柄下郡(箱根町、真鶴町、湯河原町)の区域の保健所事務を担うかもしれません。既に、中核市の横須賀市も三浦市の区域の保健所事務を担うかもしれません。神奈川県が保健所事務を所管する範囲がドンドンと狭まる事となります。身近な行政サービスは出来るだけ地域の実情を熟知した地方自治体が行う事がより身近で素早い対応が期待されます。では、神奈川県の役割は?今後、神奈川県は緊急的な事案が発生した時などの対応が必要とされます。例えば、大型地震等の災害時にDMAT※1の派遣や災害拠点病院※2との連携など広域的な事業があります。更に、全国的に広がるパンデミックの対応なども広域的な視点で県が対応した方が望ましいと思います。
地方分権の流れの中で、都道府県と市町村の役割分担が明確化してきます。

※1DMATとは、災害時の急性期(災害発生から48時間以内)に活動できる専門的な訓練を受けた医療チーム。(神奈川県のホームページより抜粋)

※2災害拠点病院とは、災害が発生した場合、被災地からの重症患者の受け入れや、重篤で対応が難しい患者を被災地外の医療機関へ搬送するほか、被災地の医療支援等を行う医療機関で、現在、県内に33病院を指定しています。(神奈川県のホームページより抜粋)